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心拍数。

今日は、私と彼女の定期健診の日です。

正確に言うと、
病気―――というより、精神病なのですが、
その様子を見るために、
定期健診が一ヶ月に一度、もしくは二週間に一度あります。


最近、私もあまり体調がよろしくないので、
ついていって見てもらうのですけれど、
あんまり快復の傾向に向かっていないようなのです。
…や、そりゃ、いつもの生活から見れば、
別におかしくはないことなのですが。



とりあえず、
私の専門医というか、掛かり付け医というか、
私が行けば必ずそのひとが検診してくれる、
例えるなら、
髪を切りに行ったとき、同じ人が切ってくれるようなものなのですけれど、
その人はまだ私と十も離れていないようで、
結構若い、相当おかしな人です。


「そーいや、別室で彼女見てるけど」
「はぁ」


意味解らないことに、いきなり意味不明なことを言い出しました。



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「彼女、受精しちゃってるね。子どもになりそう」



「え、えええっっッッッ!!??Σ(゚Д゚;)」





「いや、ウソだけど」
「ウソですかッッ!!」


なんつー心臓が縮まるコトを平然と……ッッ!!


「何でそんな慌ててんの? 思い当たる節があったり?
「な……っ」
「ははぁ、あるんだ。実に解りやすいね。で、いつ?」
「し、してませんカラっ」
「明らかに動揺してるねぇ。……よし、心拍数測ろうか」


いきなり彼は言いました。
話題の転換に困っていたのですが、
勝手に変えてくれて助かったと、
思った矢先。


「で、いつ?」

ドッ……ドッ……ドッ……ドッ……

「してませんって」
「んー、この前、こういったこと匂わせても無反応だったしなぁ。今月に入ってから?」
「いや、だから…」
「あ、そういえば、花火あったね。その夜とか?」


ドッ…ドッ…ドッ…ドッ…


「あ、心拍数早い。確定だ。おめでとう」


なに、一人で完結してるんですかっ!!
おめでとうじゃねぇぇぇっっ!!


「ちょ、ちょっと!! そのためだけですかっ、心拍数取ったの!!」
「だって、悪いのは心拍数に関係ないでしょ」
「じゃあ、測らないでくださいっ!!」



とりあえず、窮地を時間の関係で乗り切り、
その帰る前。


「ちょっと。これ、持って行きなさい」

ガサゴソと荒らした後に出てきたDVD。

「何ですか、これ」
「ちょっと、AれなDVD。それ見て勉強なさい」



余計なお世話だっっ!!!


つーか、家にたくさんあるから要らねぇよ!!
あれ、突っ込むトコ違います?

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